2025年04月03日 夜のAIニュースまとめ
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【速報】Lindy AIの"Agent Swarms"登場、リコーが日本語LLMでGPT-4o級の性能達成
今週のAI業界では、複数エージェントが連携する「Agent Swarms」機能をLindy AIがリリースし、複雑なタスクを並列処理できる新たな可能性が開かれました。
一方、リコーが開発した70B規模の日本語LLMがGPT-4o相当の性能を実現し、国産AI開発の新たな成果として注目を集めています。また、AIによるWikipediaへのアクセスが50%増加し、運用コスト増大という新たな課題も浮上しています。
それでは各トピックの詳細について見ていきましょう。
目次
- Lindy AIが複数エージェント連携「Agent Swarms」機能をリリース
- AIによるWikipediaトラフィック50%増加、運用コスト増大が課題に
- AIインフルエンサー作成プラットフォーム「Argil AI」登場
- ChatGPT 4oに画像生成ボタン実装、クリエイティブ機能が強化
- Dream 7B、オープンな拡散言語モデルとして登場し注目集める
- リコーが70B日本語LLMを開発、GPT-4o相当の性能を実現
- Anthropicが大学向け「Claude for Education」発表
- OpenAIが非営利アドバイス委員会設立を発表
Lindy AIが複数エージェント連携「Agent Swarms」機能をリリース
- AIアシスタント開発のLindy AIが「Agent Swarms」という新機能をリリースし、数百のAIエージェントに同時にタスクを依頼できるようになりました
- 従来の1タスク1エージェントの制約を超え、複数のエージェントによる協調作業を実現する新たなアプローチです
- これにより複雑なタスクを細分化して並列処理できるため、より高度な問題解決が可能になると期待されています
Tetsuro Miyatake: AIアシスタントを開発しているLindy AIが数百のAIエージェントにタスクを頼める「Agent Swarms」機能をリリースした。 各タスクごと1つのエージェントを使えるのではなく、複数のエージェントを使えるような世界になることを想像しなければいけない。 https://t.co/r8dQ1Daqff
AIによるWikipediaトラフィック50%増加、運用コスト増大が課題に
- AIからのトラフィックによりWikipediaの帯域幅消費量が2024年1月から50%増加していることが報告されています
- 人間ユーザーが多く閲覧する一般的なページと違い、AIはニッチなページも大量に読み込むため、サービス提供コストが大幅に増加しています
- Wikipediaはコスト削減のため人気ページをキャッシュしていますが、AIの閲覧パターンはこの最適化の恩恵を受けにくい構造になっています
Tetsuro Miyatake: AIからのトラフィックによってWikipediaの帯域幅消費量が2024年1月から50%増している。 Wikipediaはコスト削減をするため人気ページをキャッシュするが、AIはニッチなページを常に読み込もうとするのでWikipediaとしては人間よりもAIにページを提供するコストが高くなる。 https://t.co/RgQkJWtYIM https://t.co/ro7U9zphs9
AIインフルエンサー作成プラットフォーム「Argil AI」登場
- AIインフルエンサーの開発や自分のAIクローン作成が可能なプラットフォーム「Argil AI」が登場しました
- ユーザーは自分の個性や特徴を反映したAIアバターを作成し、ソーシャルメディアなどで活用できます
- デジタル上での存在感拡大や自動コンテンツ生成などに活用できる新しいタイプのAIパーソナライゼーションサービスとして注目されています
Tetsuro Miyatake: AIインフルエンサーを開発したり自分のAIクローンを作れるプラットフォーム「Argil AI」。 https://t.co/Dcoc4bRpEw https://t.co/MoHUCFYfF3
ChatGPT 4oに画像生成ボタン実装、クリエイティブ機能が強化
- ChatGPT 4oを選択すると、画像を作成するためのボタンが表示されるようになったことがユーザーから報告されています
- これによりテキストから画像生成をシームレスに行うことができ、単一インターフェースでの創作体験が向上しています
- OpenAIがChatGPTに視覚的なクリエイティブ機能を統合する動きを加速させていることがうかがえます
カレーちゃん: ChatGPT 4oを選ぶと、画像を作成するボタンが出るようになりましたね。 https://t.co/tSYiTElF6Z
Dream 7B、オープンな拡散言語モデルとして登場し注目集める
- 新たな拡散言語モデル「Dream 7B」が登場し、Qwen2.5に匹敵する性能を持つオープンモデルとして注目を集めています
- 特に数独などの推論タスクで高い性能を示しており、拡散ベースの言語モデルの可能性を広げています
- 拡散モデルがテキスト生成の分野でも競争力を持ち始めており、言語モデルの多様化が進んでいます
はち: Qwen2.5並の拡散言語モデルが出てきた。進化が早すぎる。 そして数独が強い。
Tanishq Mathew Abraham, Ph.D.: (翻訳) より良い拡散言語モデルを構築するレースが始まっています!拡散モデルが未来だと思わなくても、完全に無視することはできないでしょう。少なくとも興味深いニッチなアプリケーションを持つことになるでしょう
リコーが70B日本語LLMを開発、GPT-4o相当の性能を実現
- リコーが「Llama-3.3-Swallow-70B-v0.4」をベースモデルとした70B規模の日本語LLMを開発しました
- このモデルは社内のChat Vectorをマージし、Japanese MT-Benchでgpt-4o-2024-08-06と同等性能を発揮します
- モデル自体の公開は難しい状況ですが、国産企業による大規模LLM開発の成果として注目されています
ぬこぬこ: リコーさんの 70B 日本語 LLM Llama-3.3-Swallow-70B-v0.4 をベースモデルとし、この Instruct の Chat Vector とリコー社内の Chat Vector をマージ Japanese MT-Bench で gpt-4o-2024-08-06 と同等性能 モデルの公開は厳しいとしてもデモはほしいな! |ω・)チラッ https://t.co/G...
Anthropicが大学向け「Claude for Education」発表
- Anthropicが大学向けのAIチャットボット「Claude for Education」プランを発表しました
- 教育現場向けに最適化された機能として、回答そのものではなく論理プロセスを示す「Learning mode」などが含まれています
- 教育機関向けAIサービスの競争が激化する中、学習者の思考力を育む工夫が施されています
Tetsuro Miyatake: Anthropicが大学向けのAIチャットボット「Claude for Education」プランをローンチすることを発表した。 回答ではなく論理プロセスを見せるような体験「Learning mode」なども開発した。 https://t.co/jom0cDEhFl https://t.co/dc3f8qZmBz
OpenAIが非営利アドバイス委員会設立を発表
- OpenAIが非営利目的に対するアドバイスを提供するエキスパートグループの委員会設立を発表しました
- この動きは、同社が年内に非営利団体へ転換する必要があるためのプロセスの一環と見られています
- 委員会がどのような影響力を持ち、OpenAIの今後の方向性にどう関わるかに注目が集まっています
Tetsuro Miyatake: OpenAIが非営利目的に対してアドバイスを提供するエキスパートグループの委員会を設けることを発表した。 年内に非営利団体に転換させないといけないので、そのために必要なプロセスだと思われる。 https://t.co/PU2xl9GSBy