2025年04月16日 夜のAIニュースまとめ
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米国の対中規制強化とAIモデル・ツールの新展開
今週のAI業界では、米中技術対立の新たな展開が注目を集めています。NVIDIAのH20チップに対する米政府の規制強化が確定し、55億ドルの引当金計上が発表されました。
一方で各社の製品開発も活発です。Grokが「Studio機能」やコード実行を正式実装、ChatGPTには生成画像管理「Library」機能が追加されました。Gemini 2.5 Proは高評価の一方で冗長なコード生成などの課題も指摘されています。
それでは各トピックの詳細に目を向けていきましょう。
目次
- NVIDIA H20、対中輸出規制強化が確定 55億ドル引当金計上【続報】
- 【続報】Grok、Studio機能やコード実行を正式実装
- Gemini 2.5 Pro、高評価の一方で課題も指摘【続報】
- OpenAI CEO実行力強調、新モデル期待高まる【続報】
- TSMC/SamsungにHuaweiへのチップ供給疑惑、規制迂回か
- AI Agent開発動向:MS Copilot Studio新機能やSakana AI資料公開
- ChatGPT、生成画像一覧「Library」機能を提供開始
- GitHub Copilot、レート制限導入を検討か
NVIDIA H20、対中輸出規制強化が確定 55億ドル引当金計上【続報】
- NVIDIAは、中国等向けの低性能AIチップH20に対し、米政府が新たにライセンス要件を課したと発表しました。これは以前の『規制対象外か』との報道を覆す内容です。
- この規制強化を受け、同社は2025年度第1四半期に約55億ドルの在庫引当金などを計上する見込みです。
- 最新チップBlackwellが登場する中での旧世代チップへの規制強化であり、その背景に関心が集まっています。
unusual_whales: (翻訳) Nvidia $NVDA は、米国政府がH20製品の中国への輸出を無期限に禁止すると報告しました。
パウロ: 米国政府はH20の中国やD:5国への輸出に新たなライセンスを求める とNvidiaが発表 おおよそ$5.5Bの在庫引当金をFY2026Q1に計上 あああああああ、なんでH20すら規制すんのよ
TechCrunch: (翻訳) Nvidia H20チップの輸出に米国政府がライセンス要件を課す https://t.co/MJgptrNqBU
【続報】Grok、Studio機能やコード実行を正式実装
- xAIのGrokに関する続報です。Web版を中心に機能が大幅に強化されました。
- カスタムAI作成機能「Grok Studio」(以前のWorkspaceに相当する可能性あり)が導入され、ドキュメント、コード、レポート、ブラウザゲーム等の生成が可能です。
- Python, JavaScript, TypeScript, C++, bashのコード実行機能が正式に実装されました。
- Google Driveとの連携により、CSVファイルからのレポート作成やデータ可視化が可能になりました。
- Web版にはクイックスタート機能も追加されています。
Tech Dev Notes: (翻訳) Grok Webが大幅アップグレード! - Grokの文章編集とテキストフォーマットが可能に - Python, JavaScript, TypeScript, C++, bashのコード実行が可能に - そしてGoogle Driveサポート!
Tech Dev Notes: (翻訳) Grok WebにCSVファイルに基づいてレポートを作成する機能が追加されました! @xAI https://t.co/OBRTCEMK7m
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 速報🚨: xAIがGoogle Driveサポートと共にGrok Studioをリリース。Grok Studioでは、ユーザーはアーティファクトとしてドキュメントを編集し、コードを実行できます。
Gemini 2.5 Pro、高評価の一方で課題も指摘【続報】
- これまで高評価が続いてきたGoogleのGemini 2.5 Proについて、新たな評価軸や課題点が議論されています。【続報】
- 各種ベンチマークでの首位獲得や逆転裁判ベンチマークでの高いコストパフォーマンスは引き続き評価されています。
- 一方で、開発者からはコード生成時の冗長性(コメントアウト多用、過剰なエラー処理)やハルシネーション増加を指摘する声も上がっています。
- コード読解能力比較ではClaude 3.7 Sonnetに次ぐ評価となり、メガコンテキスト利用時の高コストも課題として挙げられています。
erukiti: https://t.co/x1D1C7QYI5 コードリーディングを題材に ・Claude 3.7 Sonnet ・Gemini 2.5 Pro ・GPT-4.1 の誰が、一番コードの気持ちを理解できるかを試してみました!
ML_Bear: Gemini 2.5がめちゃくちゃコメント書くのは一種のCoTなのかもしれないなと思い始めた。コード書く前にコメント書いてよく考えることでコードの品質あがったりしてるのかなぁ。そう考えるとコードが正しい副作用として行数が爆発してると捉えるべきなのか…?
Kazunori Sato: 逆転裁判ベンチ! "コストパフォーマンスを見るとGemini 2.5 Proの圧勝で、o1とほぼ同じ性能を1/10のコストで達成"
OpenAI CEO実行力強調、新モデル期待高まる【続報】
- OpenAIのSam Altman CEOがチームの実行力を強調し、今後の展開への期待感を示した
- これを受け、以前から噂されていたo4-miniやo3といった新モデル、特に科学研究分野でのブレークスルーをもたらすモデルへの期待が改めて高まっている
- また、同社はAIモデル評価ツール開発のContext AIを買収したことも報じられた
Sam Altman: (翻訳) openaiチームは現在、非常に多くのことをとんでもなくうまく実行しており、今後数ヶ月、数年は素晴らしいものになるはずです(もちろん、多くのことが厄介で非常に壊れています)
Chubby♨️: (翻訳) さて、興奮してきました。デリヤ教授は優れた科学者であり、「誇大広告屋」ではありません。彼がOpenAIが再び感情的になるような瞬間を迎えようとしていると言うなら、私たちは本当に何かを期待できます。科学/研究モデルは傑出しているのではないかと疑っています。
Chubby♨️: (翻訳) 今日(水曜日)か、遅くとも木曜日が大勝負の日のようです!
TSMC/SamsungにHuaweiへのチップ供給疑惑、規制迂回か
- 半導体大手TSMCやSamsungが、米国の規制を迂回しHuaweiにAIチップ(Ascend 910B/C)やHBMを供給している疑惑が一部アナリストから指摘されている。
- 特にTSMC経由の供給量は年間200万チップとの推計もあり、事実なら米中技術覇権争いに大きな影響を与える可能性がある。
パウロ: Huawei 規制の穴をかいくぐって、2025年に200万チップのAscend 910B/CをTSMC から入手 TSMCざるやんけ... あんなクソデカチップ気付くやろっ
パウロ: TSMC こりゃ怒られても仕方ない ひどすぎる
パウロ: HuaweiのHBMはSamsungがお漏らししとるやんけ Samsungも確信犯やろっ HBM大量に使う顧客はわかるやろっ もーーーーーっ https://t.co/dXaja4iarY https://t.co/VeS08bmbcV
AI Agent開発動向:MS Copilot Studio新機能やSakana AI資料公開
- AIエージェント開発に関する新たな動きが複数報じられています。
- Microsoftは、Copilot StudioにデスクトップやWebアプリを自動操作する「Computer use」機能を追加しました。
- Sakana AIは、AIエージェントに関する研究動向をまとめた勉強会資料を公開しました。
- LangGraphとMCPを組み合わせたマルチエージェントシステムや、PlaywrightMCPの活用事例も登場しています。
- Generative Agents社による開発者養成講座の開始も注目されます。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) Microsoft Copilot Studioでコンピューターの使用が可能になりました。ユーザーはデスクトップおよびWebアプリで動作するエージェントを作成できるようになります。「コンピューターの使用は、早期アクセスリサーチプレビューを通じてCopilot Studioに導入されます」
Kosuke Nakago: 4/8に行われたSakana AIのAI Agent勉強会ですが、せっかくご応募していただいたのに招待できなかった方も多かったので、後半部分で使用した資料を公開しました。 すでにかなりエコシステムが広がっていて全てはカバーできず、研究寄りの観点での動向を広めに紹介しています https://t.co/8sJ6i1sMwb
Atai Barkai: (翻訳) 私が知る限り最初の事例です!MCP + マルチエージェントシステム(@LangChainAI LangGraphエージェント)。このパターンには非常に強気です:汎用MCPサーバーが、アプリケーションに組み込まれた特化/垂直化されたエージェントと連携して動作する。
ChatGPT、生成画像一覧「Library」機能を提供開始
- OpenAIのChatGPTに、過去に生成した画像を一覧表示・管理できる「Library」機能が追加された。
- サイドバーからアクセスでき、モバイルアプリ(iOS)およびWeb版で、全プランのユーザーを対象に順次展開されている。
- 画像生成機能の利便性向上が期待される。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) ChatGPTのライブラリ機能がWebでも展開中です。縦型の画像ビューアが搭載されています👀
ChatGPT研究所: 【速報】ChatGPT、画像ライブラリ機能を提供開始 今まで生成した画像を一覧で見れる「Library」がサイドバーに追加されました。 モバイル/Webで全プラン対象に順次展開されています↓ https://t.co/kwU1h389n7
GitHub Copilot、レート制限導入を検討か
- GitHub Copilotにリクエスト数の制限が導入される見込みであると報じられ、開発者の間で話題となっている。
- 全プランが対象とされており、具体的な制限内容や導入時期は不明だが、開発ワークフローへの影響が懸念される。
- 一部では、Cursorのようなツール経由での非公式API利用や大量リクエストが制限導入の背景にあるのではないかとの見方もある。
mizchi: これは Cline で非公開のGitHub Copilot API叩いてぶん回してる連中が悪い
Iaiso: これは状況が複雑で、LM APIを利用かつ大量リクエストを送るケースと、トークン抜き出してプライベートAPI呼び出す明らかな違反、複数アカウント作成してLM API利用して停止されたと主張するユーザー、などがいました