2025年04月12日 朝のAIニュースまとめ
(ほぼ)毎日AIニュースが届きます。ぜひご登録ください。
(ほぼ)毎日AIニュースが届きます
ぜひご登録ください
OpenAI、Meta、Googleが揺るがすAIチップと著作権の最新動向
OpenAIがChatGPT内のGPT-4モデルを4月末で終了し、GPT-4oへの移行を進めています。一方、MetaのLlama 4はビジョン性能で高評価を得る一方、コーディングなどに課題が指摘されています。
GoogleのTPUがLLM処理で高いコスト・性能優位性を持つとの評価が広がる中、ByteDanceのAIスマートグラス開発やPalantirの独自フェローシップ創設など、AI業界の動きも多岐にわたっています。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- OpenAI、ChatGPT内GPT-4を4月末終了 後継はGPT-4oか
- Llama 4続報:Vision高評価維持も、コーディング等に課題指摘
- Google TPU、LLM処理におけるコスト・性能優位性を開発者が解説
- Apple Siri AI再構築に苦戦か、The Informationが内部情報報道
- MCP続報: Deno実装やPrompt Injection議論などエコシステム拡大
- LangChainエコシステム更新: Postgres連携、LangGraph Auth等
- ByteDanceがAIスマートグラス開発中か、AI支出も増加と報道
- James Cameron氏がAI著作権に見解、関連訴訟も継続中
- Palantir「大学は壊れた」として独自フェローシップ創設
- 開発者ら、LLMによる思考ループ脱却や業務効率化を実感
- NLP研究会: 金融LLM活用増、RAG発表は少数
OpenAI、ChatGPT内GPT-4を4月末終了 後継はGPT-4oか
- OpenAIがChatGPT Plusなどで提供中のGPT-4モデルについて、4月30日をもって提供を終了すると報じられました。これは以前から示唆されていた動きの続報です。
- 後継モデルはGPT-4oと見られており、並行して開発中と噂される次期推論モデルo3/o4-miniのリリース準備も進んでいる可能性があります。
- Sam Altman CEOは最近のTEDカンファレンスで、強力な新しいオープンウェイトモデルのリリース計画にも言及しており、同社のモデル開発が加速している模様です。
TechCrunch: (翻訳) OpenAIがChatGPTのGPT-4 AIモデルを段階的に廃止 https://t.co/qqYYmssGZl
Kol Tregaskes: (翻訳) GPT-4の4月30日での引退が確認されました。後継は4oとなり、OpenAIがテストしたすべての評価でGPT-4を上回っています。 https://t.co/tCPYdGOiUL
ML_Bear: OpenAIがo3のリリースをめちゃくちゃ急いでるらしい👀 ChatGPT始まって以来ずっと敬虔なOpenAI信者の僕ですら課金やめよかなって思ってるくらいだから大変なんだろな😅 o1 ProもDeep ResearchもOpenAI APIも利用頻度激減してる。
Llama 4続報:Vision高評価維持も、コーディング等に課題指摘
- Metaの最新LLM Llama 4について、引き続き評価が分かれています。
- Vision性能は肯定的な評価が多い一方、The Informationはコーディングタスクでの性能不足や簡単な推論テスト("strawberry"の"r"の数)での失敗など、具体的な課題を指摘しています。
The Information: (翻訳) Llama 4の不安定なデビュー Llama 4は、当初の称賛にもかかわらず、コーディングタスクでのパフォーマンス不足や「strawberryにrがいくつあるか」テストの失敗で批判に直面しています。📉 Llama 4に関する初期のフィードバック: https://t.co/iqiW793lJv #AIModels
ぱぷりか炒め: llama4はvisionは良いよ
Google TPU、LLM処理におけるコスト・性能優位性を開発者が解説
- GoogleのTPUがLLMの学習・推論において高いコストパフォーマンス、特に電力性能比を持つ点が改めて注目されています。
- 開発者からは、Googleが早期にチップ内製化を決断したことや、数千並列構成時の自社開発通信技術が競争優位性につながっているとの解説がなされています。
Kazunori Sato: TPUはもともとGPUに対してぐんと高いコスパ(特に電力性能比)を提供する行列演算専用プロセッサとして設計されており、Gemini等の学習や推論はほぼすべてTPUで賄われてます。でないと電力供給がムリ。それとLLM観点では数1000並列構成時のIPC(スパコン通信技術)が自社開発なのがすごく効いてます。 https://t.co/ZtR7nRmcVu
Kazunori Sato: 2013年の段階で「やばいこれニューラルネット需要が爆発して電力いくらあっても足りなくなる。チップから内製しないとだめだ」と大規模投資を決断したジェフ様はじめ弊社の偉い人達まじ宇宙人だとおもいます。ソフトウェアスタックとエコシステムも2015年にはできあがってた。
Apple Siri AI再構築に苦戦か、The Informationが内部情報報道
- The Informationが、AppleのSiriをAIで再構築するプロジェクトが難航していると報じました。
- 記事によると、クラウドで動作する大規模モデル「Mighty Mouse」と小型モデル「Mini Mouse」の開発などが検討されたものの、戦略がまとまらなかったとされています。
The Information: (翻訳) 独占:「AIMLess」 - Appleの失敗したSiriのAI再起動の内部 Appleが検討した選択肢の1つは、Siri用にMini MouseとMighty Mouseと呼ばれる小規模および大規模言語モデルを構築することでした。大規模モデルはクラウドで実行される予定でした。🤔 Siri AI戦略:
MCP続報: Deno実装やPrompt Injection議論などエコシステム拡大
- MCPに関する続報です。
- DenoでのMCPサーバー実装やlitellmプロキシでのサポート検討などツール開発が進んでいます。
- Prompt Injectionの脆弱性に関する議論や対策研究も活発化しています。
- The Informationは主要企業がMCPを支持していると報じました。
The Information: (翻訳) 競合他社がエージェント向け新ソフトウェアで団結、アプリメーカーを脅かす OpenAI、Amazon、GoogleはMCPへの支持を表明し、AIエージェント開発の主要技術となる可能性を強調しています。🤝 業界によるMCPの採用:https://t.co/cZdNrt6liW #ai
Iaiso: docker runしてdenoで立ち上げるMCPサーバーできた https://t.co/tq0IBd1KCm 自作する時はこれで書こう
Wolfram Ravenwolf: (翻訳) OpenAIのモデル仕様はそれを認識しており、注入されたコンテンツ(RAG、ツール出力など)に対してNo Authority優先度を設定しています。これは理論上、この問題を解決するはずです。しかし、実際に解決するのでしょうか?誰かすでに評価しましたか?私は必ずやります。
LangChainエコシステム更新: Postgres連携、LangGraph Auth等
- Google CloudチームによるPostgresベクトルストア連携
- LangGraph.jsでのカスタム認証・認可機能の追加
- LangSmith UIでの評価機能強化
- RAG From Scratch教育シリーズ公開
LangChain: (翻訳) Google Cloud Databasesチームによる新しいPostgresベクトルストア統合!
LangChain: (翻訳) 🔒 LangGraph.jsにおけるネイティブなカスタム認証・認可
LangChain: (翻訳) 📚 RAG From Scratch @labdmitriyによる包括的な教育シリーズで、LangChainのエコシステムを使用した実践的なコード例とともに、基本から高度なテクニックまでRAGの実装をカバーしています。 全シリーズはこちらでチェック🎓 https://t.co/fQCSRBzsag https://t.co/dF6nqliai6
ByteDanceがAIスマートグラス開発中か、AI支出も増加と報道
- The Informationによると、TikTokを運営するByteDanceがAI搭載スマートグラスの開発を進めている模様です。
- 同社の2024年決算では増収ながら利益成長が鈍化しており、背景にはAIやEコマースへの支出増があると指摘されています。
The Information: (翻訳) 独占:ByteDanceがAIスマートグラスを開発中 TikTokのオーナーであるByteDanceは、独自のAI搭載スマートグラスを販売する計画であり、成長するAIハードウェア市場に参入します。👓 ByteDanceのAIグラスの詳細:https://t.co/92o1cs21bZ #AIHardware
The Information: (翻訳) ByteDanceの2024年の収益はTikTokの重要性を示す ByteDance全体の純利益成長率は、29%の収益増加にもかかわらず、2024年には6%に鈍化しました。これは、EコマースとAIへの支出増加を反映しています。📉 ByteDanceの財務に関する詳細:https://t.co/zFOtJNR57Y #TechEarnings
James Cameron氏がAI著作権に見解、関連訴訟も継続中
- AIと著作権を巡る議論が続いています。
- 映画監督James Cameron氏は「人間も学習モデルであり、影響ではなくアウトプットで判断すべき」との見解を示し、共感を呼んでいます。
- 一方、既報のOpenAIとElon Musk氏の訴訟や、新たにMetaに対する著者らの訴訟も継続中です。
Kol Tregaskes: (翻訳) これは、私の意見では、著作権に関する完璧な見解です。私のインプット、他のコンテンツや他のアーティストからの影響、彼らのスタイルやアイデアをコントロールすることはできません。私たちはモデルであり、すべてのトレーニングデータを持ち歩いているわけではありません。法的には、アウトプットを見るべきです、それは
Wolfram Ravenwolf: (翻訳) AIと著作権に関する非常に賢明な見解!
TechCrunch: (翻訳) 元OpenAIスタッフが、同社の営利目的への移行に反対するアミカスブリーフを提出 https://t.co/MK4j1yB61C
Palantir「大学は壊れた」として独自フェローシップ創設
- データ分析企業のPalantirが、「大学は壊れている」として、高校卒業生などを対象とした独自のフェローシッププログラム創設を発表し、話題となっています。
- AI/Tech企業による教育への新たなアプローチとして注目されます。
unusual_whales: (翻訳) Palantir、$PLTRは、「大学は壊れている」ためフェローシップを創設すると発表 https://t.co/EuEPEl5TgU
開発者ら、LLMによる思考ループ脱却や業務効率化を実感
- LLMの活用が広がる中、開発者からは思考がループして進まなかった問題が解決したり、コーディング以外のタスクでも効率化が進んだりといった肯定的な声が上がっています。
- 一方で、LLMのライティング能力やdiff処理能力には限界があるとの指摘も出ています。
Torishima / INTP: LLM のある暮らしに慣れちゃうと凄さを忘れそうになるけど、ずっとぐるぐる思考がループして進まなかったものが進むようになっただけでめちゃくちゃ効率化してるのは間違いないんよな
Nathan Lambert: (翻訳) 超人的なAI研究者の能力よりも先に、超人的な執筆能力を期待します。このような奇妙なことは、知能爆発が起こりにくいと思わせます。執筆は、微妙なML研究よりもはるかに彼らのトレーニングと一致しています。
erukiti: 思ったけどLLMは、byteベースじゃないtokenベースでやる限り、diff 苦手なのでは?
NLP研究会: 金融LLM活用増、RAG発表は少数
- 先日開催されたNLP研究会 (nlp_mf) では、金融経済ドメインにおけるLLM活用の動向などが報告されました。
- 情報抽出やセンチメント分析が増加している一方、意外にもRAGの発表は少なかったとのことです。
- その他、位置情報タスクや事前学習コスト削減に関する発表も行われました。
増田: 金融経済ドメインは民間からの発表割合が増えている、中でも情報抽出やセンチメント分析が増加している LLMに言及する発表がほとんどだが、意外とRAGはなかった #nlp_mf
しんちろ: 金融に絞ってみるとRAGの発表は少ないらしい、面白い #nlp_mf
増田: 位置情報タスクをLLMに解かせるのはコピーは得意だが計算するのは難しい、長距離文脈も苦手 有報からの沿革情報抽出については、新規設立系はいけるが合併や分社化にはまだ弱い #nlp_mf