2025年04月07日 夜のAIニュースまとめ
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MCPの進化とコーダー生産性10倍化の近未来予測
MCPの議論が活発化し、セキュリティや既存Function Callingとの比較に注目が集まっています。ZapierのMCP対応でタスク自動化の新たな可能性も広がっています。
一方でOpenAIのアルトマン氏は「コーダーの生産性10倍化は今年か来年に実現する可能性がある」と発言。同氏とジョニー・アイブ氏のAIデバイス企業買収も検討中との報道も。
Gemini 2.5 ProのロングコンテキストやLayerXのAIエージェント事業参入など、AI活用の幅が急速に広がっています。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- MCP議論深化: セキュリティやFunction Calling比較も
- アルトマン氏「コーダー生産性10倍は今年か来年」
- OpenAI、Ive-Altman創業のAIデバイス企業買収検討
- LayerXがAIエージェント事業参入、新職種も登場
- Llama 4 Scout、量子化で高速化も信頼性に議論
- Cursor-Zapier連携など進化するAIコーディング活用
- Gemini 2.5 Proのロングコンテキスト性能が高評価
- Kaggle GMイベント開催へ、参加申込始まる
- Anthropic、次世代Claudeを6ヶ月以内に発表か
- 言語処理100本ノック2025年版公開 LLM問題追加
- GPT-4o画像生成の色合い・検閲問題が改善へ
MCP議論深化: セキュリティやFunction Calling比較も
- AIモデルと外部ツールを連携させるMCP (Model Context Protocol) に関する議論が活発化しています。
- エージェントのためのRPC基盤としての側面に注目が集まり、セキュリティに関する議論が始まっています。
- また、ストリームデータへの対応や、既存のFunction Callingとの違いや使い分けについても開発者の間で意見交換が行われています。
- ZapierがMCPに対応したことで、Cursor等との連携によるタスク自動化事例も報告されています。
Kazunori Sato: MCPでエージェントのためのRPC基盤が整い、さっそくセキュリティ議論が始まってるけど、今後は実開発やエンプラで必須の各種サービス標準化がベンダー主導で進み、複雑化と政治のせいで誰もいなくなる…までがCORBAとSOAPの轍なので、この世界線では回避してほしい。 https://t.co/PMHJJgTJcl https://t.co/Vq0ZZwnGIP
Hirosato Gamo | AI Cloud Solution Architect: function callingとMCPについてもウダウダ喋ったことがあります。その通りかと思います。 https://t.co/XJ11czxQVq
ChatGPT研究所: 【先日公開されたZapier MCP使ってみましたか?】 Zapier MCPとCursorを連携することで ①Cursorからメールの確認 ②Cursorから確認したメールに対しての返信 など様々なタスクを自動化することが可能です。 実際の方法はこちらの記事で解説👇 https://t.co/1QsOdQZhxI
アルトマン氏「コーダー生産性10倍は今年か来年」
- OpenAIのサム・アルトマン氏が、コーダーの生産性が10倍になる時期について「今年か来年、そのくらいの時期に起こる可能性がある」と言及し話題になっています。
- 同氏は、コード自体の価値は下がるものの、ソフトウェア開発の需要が増えるため「書ける人」の価値は上がるとの見解を示しました。
- また、AIに触れることができないと感じるようなレガシー企業からは転職を考えるべきとも発言しています。
d: サム・アルトマン: 私はコーダーがいつ10倍生産的になるかという質問により関心があります。そして、それは今年か来年、そのくらいの時期に起こる可能性があると思います https://t.co/7lAaVYVdqT
d: サム・アルトマン: (もしAIに消極的なレガシー企業で働いていたら、成長企業に移る?) そうすると思う。 導入しない企業は厳しいと思う。 もしこれらのツールに触れることができないと感じたら、それは非常に壊れているように思える。 https://t.co/Wyn0cRYeJA
d: サム・アルトマン: コードの価格は下がるが、需要は増える。 今日何らかの価値でコードを書くことができる人は、はるかに高い価値でコードを書いたり、ソフトウェアを作成したりできるようになる。 https://t.co/geXpMIwVQv
OpenAI、Ive-Altman創業のAIデバイス企業買収検討
- The Informationによると、OpenAIが、CEOのサム・アルトマン氏と元Appleのデザイナーであるジョニー・アイブ氏が設立したAIデバイス開発スタートアップの買収を検討していると報じられました。
- このスタートアップは「io Products」という名前である可能性も示唆されています。
- 買収だけでなくパートナーシップも選択肢にあるものの、買収する場合の評価額は5億ドル以上になる可能性があるとのことです。
Stephanie Palazzolo: (翻訳) 日曜日のスクープ w/ @Jessicalessin: OpenAIは、CEOのサム・アルトマンと元iPhoneデザイナーのジョニー・アイブがAI搭載パーソナルデバイスを開発するために始めたスタートアップの買収について話し合った。その会社の価値は? 5億ドル以上と聞いている。
The Information: (翻訳) 独占:OpenAI、ジョニー・アイブとサム・アルトマンのAIデバイススタートアップ買収を議論 OpenAIはジョニー・アイブとサム・アルトマンのAIデバイススタートアップの買収を議論した。
Tetsuro Miyatake: OpenAIがCEO Sam Altmanと元AppleのJony Iveが共同開発しているAIデバイスの会社「io Products」を買収することを検討しているらしい。 買収だけではなく、パートナーシップも検討しているが、価格は$500Mぐらいとのこと。 https://t.co/bjAueOXwVN
LayerXがAIエージェント事業参入、新職種も登場
- LayerXがAIエージェント事業の開始を発表し、AIを活用した業務の「完全自動運転」実現を目指しています
- AIエージェント自体を管理する「AIエージェントマネージャー」という新職種も登場し始めており、AIエージェント活用の本格化を示しています
- 各社のAIエージェント導入が進む中、社内業務のAI化を管理する「AIオペレーションマネージャー」の役割も重要性を増しています
松本 勇気 | LayerX: バクラクでもAIエージェント事業がスタートします! LayerX、AIエージェント事業を開始。AIを活用して、業務の「完全自動運転」を目指す https://t.co/W8G2hbRWl2 via @PRTIMES_JP
Taro Fukuyama: 社内業務のAI化を管理する「AIオペレーションマネージャー」に加えて AIエージェントを管理する「AIエージェントマネージャー」という職種も見かけるようになってきました🤖 https://t.co/g9fkeUF3h4
Algomatic池田|AI×営業: AIエージェントサービスを始めている企業さんが増えてきている!市場が盛り上がって良いですね!!
Llama 4 Scout、量子化で高速化も信頼性に議論
- 先日公開されたLlama 4 Scoutが量子化技術によりMacBook Pro (M4 Max)上で高速動作する報告があります
- Vision性能は高評価を得ている一方、日本語テキスト能力はまだ改善の余地がある模様です
- Metaが発表するベンチマークスコアについて、実性能と乖離があるとの指摘も複数上がっています
Awni Hannun: (翻訳) Llama 4 Scout 109Bは、混合3/6ビット量子化(4.0 bits-per-weight)を使用すると、64GB M4 Maxでかなり高速に実行できる。私のラップトップで42 tok/secで600以上のトークンを生成しているところです!
TechCrunch: (翻訳) Metaの新しいAIモデルのベンチマークは少し誤解を招く
Kol Tregaskes: (翻訳) Meta AIはベンチマークを偽造したらしい!彼らがそうしたかどうかにかかわらず、実際の結果が約束されたものとは程遠いことは明らかだ。これはばかげている。ベンチマークに関するより良い管理が本当に必要だ。例えば、LM Arenaは実際のモデルを使用すべきだ
ぱぷりか炒め: llama4はオープンなvisionモデルではかなりvision良い印象。 テキストは日本語できてはいるけどデータ量のせいなのか分からんが惜しい感じする。 もうちょい下のサイズのモデル出してくれ…でかすぎる
Cursor-Zapier連携など進化するAIコーディング活用
- CursorとZapier MCPを連携させた開発プロセスの自動化事例が報告され、AIエージェント活用の幅が広がっています
- AiderでGemini 2.5 Proを利用する試みやRoo CodeのBoomerang Modeなどエージェントにサブタスクを実行させる手法の検証が進んでいます
- AIに適切なコンテキストを与えるオンボーディングの重要性も指摘される一方、AIのみで開発した場合は成果が半減したという実験結果も報告され、人間との適切な協業の必要性が示唆されています
ChatGPT研究所: 【先日公開されたZapier MCP使ってみましたか?】 Zapier MCPとCursorを連携することで ①Cursorからメールの確認 ②Cursorから確認したメールに対しての返信 など様々なタスクを自動化することが可能です。 実際の方法はこちらの記事で解説👇 https://t.co/1QsOdQZhxI
Kai INUI: Aiderの作者は、現在LLM利用のうち94%ほどをgemini 2.5 proで行っているみたい 下記の特性があるから、真価は発揮できそう 1. フロントのUIが出てこない 2. Aider自身はtools+loopのAgenticな動作はしない設計 https://t.co/IjVXjX0iJ9
erukiti: コーディングエージェントは、サブタスク(サブエージェント)を使うことでかなり変わるはず!ってことでRoo CodeのBoomerang Modeというサブタスクコーディネーターの仕組みを検証したことを記事に書きました まだ課題派多いけど、実際Memory Bankを使わなくてもいけるなど、手応えありです
Kazutaka Matsumoto@EXPLAZA CTO: 「エンジニアにコーディング禁止してAIだけにした」結果について赤裸々に話させてもらってます! 最初はみんなモチベーション高かったんだが…的な話してます! よかったらご覧ください!良いトライでした! | 1週間、人力コーディング禁止→結果は“成果半減”
Gemini 2.5 Proのロングコンテキスト性能が高評価
- GoogleのGemini 2.5 Proのロングコンテキスト性能に対する高い評価が続いています。「2024年に使っていたモデルよりずっと良い」との声が上がっています。
- この性能を活かした具体的な活用例として、コーディング支援ツールAiderでの利用や、Difyプラットフォームへの追加方法などが共有されています。
- また、特定のタスク(遊戯王カードゲーム)での優れた能力や、ロングコンテキスト性能を評価するベンチマーク「Fiction.liveBench」での好成績も報告されています。
Nathan Lambert: (翻訳) 本当に本当に良いモデル。2024年に使っていたものよりずっと良い:Gemini 2.5 Pro o1 pro
Kai INUI: Aiderの作者は、現在LLM利用のうち94%ほどをgemini 2.5 proで行っているみたい 下記の特性があるから、真価は発揮できそう 1. フロントのUIが出てこない 2. Aider自身はtools+loopのAgenticな動作はしない設計 https://t.co/IjVXjX0iJ9
逆瀬川: Fiction.liveBench、ロングコンテキストのベンチマークとしてとても体感にあっていてめちゃくちゃいい 執筆タスク向けだけれど, コーディングタスク等でも感触的に合っていて、評価対象のtoken間隔がちょうどいい https://t.co/ns7A9i3TCY https://t.co/lD4RxuoGzQ
erukiti: Gemini 2.5 Proのlong context特性とSonnet 3.7のコーディング能力(特に、ウェブUIに対する能力と不要なコメントに対する正しい認識)と、GPT-4.5のEQを兼ね備えたモデルがほしい
Kaggle GMイベント開催へ、参加申込始まる
- Kaggle Grandmasterがチームコンペティションでの経験や学びを共有するオンラインイベントの開催が告知され、参加申し込みが始まっています。
- 登壇者自身からの告知もあり、Kaggleコミュニティのメンバーから多くの参加表明や期待の声が寄せられています。
- イベントはFindy主催で、チームでのKaggle挑戦に関心のある参加者にとって貴重な機会となりそうです。
tattaka: Kaggle Grandmasterが語る - チームコンペで挑んだ日々から得た学び - に参加を申し込みました! https://t.co/hZGps4Mxh6 #Kaggle_findy
kami: 話します! 面白く参考になりそうな話ができるように頑張ります〜 Kaggle Grandmasterが語る - チームコンペで挑んだ日々から得た学び - https://t.co/YLIGTnVQ7A #Kaggle_findy
YujiAriyasu: 勉強になりそうなやつ来た Kaggle Grandmasterが語る - チームコンペで挑んだ日々から得た学び - https://t.co/5zR4hKyD3X #Kaggle_findy
Anthropic、次世代Claudeを6ヶ月以内に発表か
- AnthropicのチーフサイエンティストであるJared Kaplan氏が、次世代のClaudeモデル(Claude 4と目される)が今後6ヶ月程度で登場する可能性があると示唆したことが報じられました。
- 同氏は、AIの開発サイクルはハードウェアの進化よりも速く、特に学習後の調整や強化学習によって進歩が加速していると述べています。
- 減速の兆候は見られないとのことです。
Tibor Blaho: (翻訳) 「クロードモデルの新世代は、そう遠くないうちに、確かに次の6ヶ月かそこらで期待すべきだと思う」
言語処理100本ノック2025年版公開 LLM問題追加
- 自然言語処理を学ぶための定番コンテンツである「言語処理100本ノック」の2025年版が公開されました。
- 今回の更新では、最新の自然言語処理のトレンドを反映し、大規模言語モデル(LLM)や事前学習済み言語モデルに関する新しい問題が追加されています。
- 各問題はGoogle Colaboratoryですぐに実行できるようになっており、学習のハードルが低く設定されています。
Naoaki Okazaki: 📢言語処理100本ノックの2025年版を公開しました。 最新の自然言語処理のトレンドを反映し、大規模言語モデルや事前学習済み言語モデルに関する新しい問題を追加しています。 各ページの🚀アイコンをクリックすれば、Google Colaboratoryですぐに始められます! https://t.co/M7clWLIzwY
GPT-4o画像生成の色合い・検閲問題が改善へ
- OpenAIがGPT-4o画像生成機能の改善を進めています。具体的には緑/黄色の色合いの問題が修正され、生成画像編集時の過度に厳格だった検閲も緩和される見込みです。
- その他のAI関連動向として、OpenAI共同設立者のIlya Sutskever氏の2016-2019年におけるAGI(汎用人工知能)発言が再注目されています。氏はAGIが近い将来実現する可能性を真剣に受け止めるべきだと述べています。
- また、AI開発支援ツールLangfuseでは、プロンプト管理機能に待望の権限制御が追加され、管理者のみが編集可能な指定プロンプト設定が可能になりました。
d: OpenAI共同設立者イリヤ・サツケバー: 私の立場は、AGIが近いうちに実現する可能性は、真剣に受け止めるべきほど十分に高いということです https://t.co/isChNyArXM
Tibor Blaho: (翻訳) GPT-4o ImageGenのさらなる改善が進行中 - 緑/黄色の色合いの問題や、生成された画像を編集する際の過度に厳格な検閲の修正を含む
Langfuse JP同好会: Langfuseのプロンプト管理に権限制御がつきました!指定したプロンプトはadminかオーナーだけが制御できます。待望の機能がリリース! https://t.co/zFeEWsfZ3e https://t.co/m47Pf9wiyr